2022.12.13 「XEBECブラシ 旋盤用」の使用事例ランキング

グローバルセールス&マーケティング部の山口です。
今回は「XEBECブラシ 旋盤用」が、実際にお客様の中でどのようなワークに使用されているのか、紹介したいと思います。

XEBECブラシ 旋盤用
https://www.xebec-tech.com/products/tm/

「XEBEC ブラシ 旋盤用」が発売されて半年ほど経ちました。
今まで旋盤を使ってバリ取りを自動化できるツールがほとんどなかったことから、旋盤加工に携わる多くの加工担当者の方から好評の声を頂いています。

一方で、今までにないタイプのバリ取りツールであるため「どのような形状のワークに使えるのかが分からない」というお声も多くいただいています。
そこで、今回は「XEBECブラシ 旋盤用」が実際にお客様の中でどのようなワーク形状に使われているのか調査し、ランキング形式でまとめてみました。

ランキング上位の形状は、多くの方になじみのある加工で、かつバリ取りで困っている人が多いはずですので、是非参考にしてみてください。

1位 交差穴バリ

堂々の第1位は「交差穴バリ」でした!

使用頂いている事例のうち、3割程度が「交差穴の内外径のバリ取り」となっています。

交差穴は様々なワークに登場する加工になりますが、必ずバリが発生してしまうため、多くの方が困られているのではないかと思います。

実際に加工をされている方からは以下のような声を頂いています。

「穴の口元に面取り加工をしているが、その面取りでまたバリが発生してしまっていた。もともとは手バリ取りをしていたが、このブラシを使って自動化することが出来た」

「内径のバリを取りたかったが、ミーリングホルダが埋まっているためバリ取りツールを入れることが出来ず、今まで手バリ取りをしていた。このツールはミーリング機能が無くても使用できるということで使ってみたが、しっかりとバリが除去できた。」

 

Before After

 

アルミ材ワークの交差穴バリ除去で使用している方の加工条件を紹介します。

・ワーク回転速度:150m/min
・ツール送り速度:0.1mm/rev
・ツール切込み量:片肉1㎜
・ツール軌跡:引き加工で正転・逆転の2パス

※加工条件はワークの素材やバリの大きさによって調整して頂く必要がございます。

また、交差穴での使用例では、「多数穴」が開いているワークも多くございます。

多数穴が空いているワークは、手作業でのバリ取りが非常に大変です。
中には、1つのワークに100以上の穴が空いているワークのバリ取りに30分以上の時間をかけてバリ取りを行っていたが、旋盤用ブラシを使用することで手作業時間を大きく削減できたというお声も頂いています。

 

2位 ねじバリ

第2位は「ねじバリ」 でした!

ねじ加工も多くのワークで加工されていると思います。

ねじバリはゼロカットを入れることで対策されている方も多いかと思いますが、SUSなど、粘り強さのある素材は、ゼロカットを何度入れてもバリが返ってしまうため最終的に手バリ取りをされている方が多いのではないかと思います。

実際に加工をされている方からは以下のような声を頂いています。

「SUSのネジ加工を行っていて、バリ対策でゼロカットを4回入れいている。それでもバリが返ってしまうため、最終的に手バリ取りを行っていた。このブラシを使えばゼロカットの回数が減り、返りバリも完全に除去することが出来た。」

 

Before After

 

SUS材ワークの交差穴バリ除去で使用している方の加工条件を紹介します。

・ワーク回転速度:150m/min
・ツール送り速度:0.1mm/rev
・ツール切込み量:片肉2㎜
・ツール軌跡:引き加工で正転の1パス

ネジ加工部に対してブラシを当てる際は断続加工にならないため、2㎜程度まで大きくブラシを切り込んでもブラシが破損することなく使用することが出来るのが特徴です。

 

3位 溝加工バリ

第3位は「溝加工」となりました。

内径溝加工後のバリや、溝加工後のエッジに面取りを入れた際のカエリバリの除去に使用されている事例もございます。

実際に加工をされている方からは以下のような声を頂いています。

「もともと加工後に機外で、やすりやペーパーを使って手仕上げを行っていたが、機械内でバリが除去できるようになったため、手作業が無くなり、品質も安定するようになった。」

 

一般鉄材の溝バリ除去で使用している方の加工条件を紹介します。
・ワーク回転速度:150m/min
・ツール送り速度:0.5mm/rev
・ツール切込み量:片肉1㎜
・ツール軌跡:引き加工で正転・逆転の2パス

面取り加工後の返りバリは非常に微細ですが、そのような微細バリの場合は、送り速度を上げてサイクルタイムを短縮することも可能です。

 

4位 Dカット加工バリ

第4位は「Dカット加工」となりました。

Dカット加工のバリ除去は、機内でミーリング機能が使用出来たり、Y軸制御が可能であれば、当社の表面用ブラシを使用することでバリの除去が可能となりますが、ミーリング機能が使用できない場合は、ゼロカットを入れていただくなどバリを微細にすることが出来れば旋盤用ブラシを使用することが出来ます。

実際に加工をされている方からは以下のような声を頂いています。

「旋盤用ブラシを使用することでDカットエッジのほとんどのバリを除去することが出来た。一部角の部分などブラシが当たりづらい部分についてはバリ残りが発生することもあるが、手作業が非常に楽になったので助かっている」

 

一般鉄材のDカットバリ除去で使用している方の加工条件を紹介します。
・ワーク回転速度:150m/min
・ツール送り速度:0.1mm/rev
・ツール切込み量:片肉2㎜
・ツール軌跡:引き加工で正転・逆転の2パス

Dカット加工部は一部断続加工となるエッジが発生しますが、鈍角エッジとなるためブラシは強く切り込むことが出来るのが特徴です。

 

まとめ

使用頂いている事例を見ていただくことで、どのようなバリ取りに使用頂けるのかイメージいただけたかと思います。

今回紹介させて頂いた形状以外にも、

・ブラシの研磨性能を活かして、内径の面粗度を向上させる目的で使用頂いている事例
・端面の面取り加工後の微細バリ除去に使用頂いている事例

など、多くの使用用途がございます。

バリ取り工程を自動化できれば、品質・コストなどメリットがたくさんありますので、是非XEBECブラシ 旋盤用をご検討ください。

※現在デモ機のお貸出しを行っております。ご要望の方は是非こちらまでご連絡ください。

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