2024.06.22 バリ取り自動化で目指す持続可能な社会:バリ取りとSDGsとの関係

近年、持続可能な社会の実現に向けた取り組みとして、SDGs(持続可能な開発目標)が世界的な潮流となっており、製造業も例外ではなく、SDGs達成に向けた取り組みが求められています。

製造業は、社会生活に不可欠な製品を生産する一方で、環境負荷や労働環境の問題など、様々な課題を抱えています。SDGsは、これらの課題解決に向けた指針となる重要な目標であり、製造業が持続可能な発展を遂げるために不可欠なものです。

そこで今回は、バリ取り自動化とSDGsがどのように関係しているのかを紹介していきます。

バリ取り自動化は、製造過程の効率化、環境負荷の低減、労働環境の改善などの課題解決に貢献し、SDGs達成に大きく寄与する技術だと言えます。

 

手作業によるバリ取りの課題

まず簡単にバリ取りを説明しますと、金属加工やプラスチック成形などの製造工程で発生する突起やバリを除去する作業です。
バリは製品の外観を損なったり、機能に悪影響を与えたり、怪我の原因となるため、製造工程において重要な工程の一つです。
従来のバリ取り作業は、主に手作業で行われていました。しかし、手作業によるバリ取りには以下のような課題があります。

・熟練した作業員が必要(作業精度が安定しない)
・作業時間が長い
・労働災害のリスクが高い

このような課題の解決策がバリ取りの自動化です。
バリ取りを自動化するメリットは主に以下のようなものがあります。

・バリ取り自動化で生産性の向上と品質の安定を実現(SDGs7)
・バリ取り自動化で労働環境の改善・労働災害の防止(SDGs3)
・バリ取り自動化で環境負荷の低減(SDGs12、 13)
・技術革新による持続可能な産業の育成(SDGs9)

それぞれ解説していきます。

バリ取り自動化で生産性の向上と品質の安定を実現(SDGs7)

バリ取りを自動化することにより、24時間365日稼働が可能で、ロボットやセンサーなどを用いて高精度なバリ取りを行うことができ、安定した品質の製品を生産することができます。熟練した作業員に頼ることなく安定した生産が可能となるため、人件費の削減にもつながります。

また、エネルギー消費量の削減にもつながります。エネルギー消費量の削減は、温室効果ガスの排出量削減にも貢献し、SDGs目標7の「エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」の達成に寄与します。

 

バリ取り自動化で労働環境の改善・労働災害の防止(SDGs3)

バリ取り作業は、粉塵や騒音、振動など、作業者の健康を害するリスクの高い作業です。
バリ取りを自動化することにより、こうしたリスクを排除し、安全で快適な職場環境を実現し、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」の達成に寄与します。

 

バリ取り自動化で環境負荷の低減(SDGs12、 13)

バリ取りの自動化は、研磨剤や切削油などの消耗品の使用量を削減し、廃棄物の発生量を抑制することにも繋がります。
これらの取り組みは、資源の有効活用と環境保護に貢献し、SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」とSDGs目標13「気候変動への具体的な対策」の達成に寄与します。

 

技術革新による持続可能な産業の育成(SDGs9)

バリ取り自動化は、ロボット工学、人工知能、IoTなどの先端技術を活用した技術革新です。
この技術革新は、製造業の生産性向上だけでなく、新たな製品やサービスの開発にもつながります。

新たな製品やサービスの開発は、社会課題の解決や生活の質向上に貢献し、持続可能な社会の実現を加速します。
これは、SDG9「産業革新とインフラの構築」の達成に大きく貢献すると言えるでしょう。

 

まとめ

バリ取りの自動化は、生産性向上、品質の安定、労働環境の改善、労働災害の防止、環境負荷の低減など、様々なメリットをもたらす技術であり、それによってSDGs達成へも寄与する重要な技術であり、今後も技術革新が進むことが期待されています。

また、SDGsの達成は、企業イメージの向上や顧客満足度の向上に繋がり、企業のブランド価値の向上に貢献します。

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