2024.07.02 バリ取りのロボット化

株式会社ジーベックテクノロジーです。
私たちは「バリ取りのロボット化」というテーマで、ロボットテクノロジージャパンという展示会に出展しています。

ロボットテクノロジージャパン2024(愛知)出展のお知らせ

製造業において「バリ取り」は製品の品質を左右する重要な工程です。
しかし、従来のバリ取り作業は手作業に依存し、高い技能が求められる一方で、労働力不足や作業効率の低下といった課題が存在しました。

そこで、注目されているのが「バリ取りのロボット化」です。
本記事では、バリ取りのロボット化がもたらす利点や課題について考えていきます。

 

バリ取りのロボット化とは

バリ取りのロボット化は、ロボットアームや専用のバリ取りロボットを用いて、自動的にバリを除去するプロセスを指します。
精密な動作制御と高い再現性を持ち、手作業では難しい微細なバリ取りを可能にします。
また、ロボットは24時間稼働できるため、生産性の向上に寄与します。

バリ取りロボット化のメリット

軸構成の自由度が高い

ロボットは多軸構成が可能であり、ワークを把持する際に様々な部位にアプローチできます。これにより、従来の手作業では難しかった複雑な形状の部品に対しても精密なバリ取りが実現します。

搬送機能の統合

ロボットはバリ取り作業だけでなく、部品の搬送も同時に行うことができます。これにより、作業工程が統合され、全体の効率が向上します。例えば、バリ取り後の部品を次の加工ステージに自動で移動させることで、生産ラインのスムーズな流れが確保されます。

工程分割による効率化

ロボットを導入することで、工程を分割して効率的に管理できます。
ロボットが専用機として特定のバリ取り作業を行う間、他の機械は別の工程に専念できるため、タクトタイム(生産サイクル時間)の短縮に寄与します。

 

バリ取りロボット化のデメリット

オペレーターの不足

多くの企業では、ロボットを扱える熟練したオペレーターが不足しているため、トラブルが発生した際に迅速に対応できないという課題があります。新たにロボットを導入する際には、オペレーターの教育訓練やサポート体制の整備が必要不可欠です。

粉塵問題

バリ取り作業がドライプロセスで行われる場合、粉塵の発生が避けられません。粉塵は作業環境に悪影響を及ぼし、年々厳しくなる環境規制に対応するために、集塵装置やカバーの設置が必須となります。これに伴う初期投資やメンテナンスコストも考慮する必要があります。

 

ジーベックテクノロジーのバリ取り・研磨ツールは、ロボットでのバリ取り自動化が可能です。

・サイクルタイムの関係で機内でバリ取りをすることができない
・手作業バリ取りによるバラつきを安定させたい

これらの課題がある方に、ロボットでのバリ取り自動化は解決策のひとつとして考えられます。
バリ取りのロボット化についてご相談があれば、ぜひ弊社までご連絡ください。

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