2020.04.16 見える化を改善につなげるための3つのポイント

代表の住吉慶彦です。

バリ取りコストの見える化についてご紹介させて頂いております。
https://www.xebec-tech.com/blog/no-6/

意外な発見をされた方も、
予想通りだったという方もいらっしゃると思います。
ここから具体的な行動を起こしたり、
より効果的な方法を見つけたり、
社内を動かしたりするためには、
記録を継続すると効果的です。
しかし、記録するのは面倒ですよね。

今回は、私がプライベートで体験したことを題材に、
見える化とその記録の継続が改善につながったことを紹介したいと思います。

ポイントは、

*見える化は手軽に
*改善のステップは小さく
*外圧をうまく活用

です。

私は、学生時代からスポーツが好きで、
継続的に体を動かしています。

学生時代と違って、社会人になってからは、
気分転換を主目的として、ケガしないように、
軽い重さでトレーニングに取り組んでいました。

しかし、去年の夏頃から、
トレーニングに対する取り組み方が変わり、
それに伴い体も変化してきたので、そのきっかけを紹介します。

現在所属しているジムのオーナーは、マイケルというカナダ人です。
マイケルは、クロスフィットを日本に初めて持ってきた先駆者で、
多くのクロスフィットコーチにも教えている方です。
あまり余計なことは言わず、
必要なことをシンプルに伝えるタイプのコーチです。

<マイケル https://about.wodup.com より>

あるとき、
いつものように、私は、軽めの重さを準備していました。
そのときの種目は、デッドリフトでした。
こんな動き。

デッドリフトは、体をかなり鍛えている人で、
体重の2倍くらいの重さが目安です。
私は、自分の体重の70%くらいで行っていました。

そうすると、マイケルが来て。
「もうちょっと出来ると思うよ」
と一言だけ、つぶやいて、去って行きました。

マイケルにそう言われたら、ウェイト足すしかないなぁ...
と思いながら、
自分の主義に反し、20%くらい重めの重さにしてやってみました。
自分の体重の80%くらい。
普段軽い重さでやっているので、最初は慣れないのですが、
やってみたら、それほど問題なく出来ました。

そうしたら、マイケルがまた来て、
「どう、その重さ?」
と聞いてきたので、
「ちょっと重いけど、問題なく出来きそう」と答えたら。
マイケルは、うなずきながら、
「僕はもうちょっと出来ると思うよ」
と言って、また去って行きました。
マイケルに言われたので、
半信半疑でしたが、もうちょっと重さを上げてみました。
出来ました。

クラスが終わってから、またマイケルが来て。
「Noriは、ジムのアプリに、トレーニング記録している?」
と聞いてきました。
いつも、怪我しない程度に、ゆる~くやっていたので、
わざわざ、自分がどんな重さで何回やったか、
なんて、いちいち記録していませんでした。
「してない」
と答えたら、
「した方がいいよ。そして毎週2kgずつ重量を増やすといい」
と言われました。

マイケルが言うなら、と、
その日から、自分のトレーニングを記録し始めました。
そうすると、次に同じトレーニングを行うときに、
前に挙げた重さが出てきます。
アプリの画面は、こんな感じ。

その結果、重さを否応なしに意識することになり。
先週50kgだったから、今週は52kgまで挑戦してみよう
等と勝手に考え始めるわけです。

挑戦しても、必ずしも、体調によって思うような結果につながらないこともあります。
例えば、先週50kgを10回出来たので、
今週は52kg10回に挑戦してみたところ、3回しかできなかったとします。
それでも、進歩です。
なぜなら、これまで経験したことない重さを経験できたから。
次は、52kgで4回以上を目指せばいいし、
10回をクリアしたら54kgに挑戦すればいいのです。
いずれにしても、重さと回数が記録されていると、
その結果を無意識のうちに気にしているためか、
勝手に成長して行くようになりました。

それから、3か月後。
順調に重さを上げてゆくことに成功し、
40kgくらいでしかトレーニングしていなかった自分が、
普段から70kgくらいは挙げるようになっていました。
そうすると、気持ちも体も、ちょっと変わってきます。

そんなときに、たまたま、クロスフィットオープン
という、全世界のクロスフィッターがオンラインで参加する競技が開催されました。
参加者は、世界中どこからでも参加でき、自分のスコアをインターネット上に入力すると、世界中の人と競争できる仕組みになっています。
参加者はなんと40万人。
5週間の間、毎週1種類、決まった時間に、ワークアウトが発表されます。
指定された期間内に、そのワークアウトを行いスコア(タイムまたは回数)をインターネットで送信して結果報告をします。
そうすると世界ランキング、国内ランキング、年齢別ランキングなどが出てくるのです。
面白そうなので、参加してみました。

通常のクラスだと、自分に合わせて、好きな重さで、トレーニングするのですが、
オープンの場合は、競技なので、男性なら〇kg、女性なら△kgと、重さが決まっています。
そのときに指定された重さは、なんと90kgでした。
挙げたことがない重さ。
しかし、それを持ち上げられないと、その週は棄権せざるをえないのです。

“90kgか~”。
当時はMax70kgだったので、そこから+20kg。
急に30%増し、しなければなりません。
かなりチャレンジングだな、と思いましたが、

よーいドンでやってみたら、
なんと、持ち上げられたのです。
競技ということで、アドレナリンも出ていたのかもしれません。

出来るじゃん!

そこから、自分の基準は、40kgでも70kgでもなく、90kgになりました。
数か月で、基準の重さが倍になったのです。
そうなると、体形も明らかに変わってきます。
年始に久しぶりに着たスーツのパンツが、
椅子に座った瞬間にビリッっとおしりから破れてしまったのですが...
それも嬉しい出来事でした。

趣味の話でしたが、
トレーニングの結果が記録されていると、
結果を無意識のうちに気にしているためか
具体的な解決策・行動につながるということを実感しました。
これがいわゆる”見える化”の効能だと思いました。

今回気づいたこと。

1)“見える化”は、手軽がいい。

クラスが終わると、ジムのPCで、その日にやった重さと回数等を入力して記録します。
手軽なので、続けられますし、アプリのおかげで参照しやすいです。

是非、当社のマーケ担当が作成したアプリを活用してみて下さい!
https://www.xebec-tech.com/blog/no-7/

 

2)どう改善するか、細かいステップを設定するといい

マイケルが、一週間に2kg増やせばいいとアドバイスしてくれました。
10kgだとハードル高いですが、
2kgずつなら、なんとなく出来そう。やってみよう。
という気持ちになります。

自動化のために、いきなり、上司の承認が必要な設備導入を目指さなくても、
加工の順番を変えるとか、加工方法を変えるとか、工具を変えるとか、
ちょっとした改善から、ためしにやってみてもいいかもしれません。
当社では、ためしやすいように、
デモ機の貸し出しもしておりますので、是非ご利用下さい。
https://www.xebec-tech.com/request/consultation/

 

3)外圧があると、飛躍できる?

クロスフィットオープンで、90kg挙げざるを得ない状況になりました。
まさに外圧ですね。
その日にいきなり体が変わったわけではないのです。
もともと出来る可能性があったのですが、自分のこれまでの経験から70kg程度だったので、
そう思い込んで、可能性に蓋をしていたということになります。

今コロナウィルス感染拡大防止で、
通常の活動がしにくくなっている状況ですね。
それでも何か将来のために取り組まないというプレッシャーがあるかもしれません。
それをうまく利用して、新しい仕組みづくりや工程開発に取り組めると
生産効率も上がるし、上司も喜ぶし、何よりも自分の時間を捻出することつながるかもしれませんね。

 

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