2020.10.27 自分の長所が見つからない人へ

マーケティングチームの板橋です。

このブログ、実は弊社の就職面接を受ける方にしっかりと読んで頂いていることが分かっています。
そのため、最近は就職活動をしている方に向けての記事も増えているという次第です。
ということで、今回、私のアイデアもお伝えしようと思い、ブログを書いてみます。

「自分の長所が見つからない・・・」
このテーマで悩む方は多いのではないでしょうか。

特に、就職面接などの機会があると、準備で自分の長所を掘り下げることになるので、このテーマにぶち当たることは多いと思います。
そして、自分の長所を考えれば考えるほど、自分には大した長所なんて何も無いことに気づき、がっかりしたりもします。

今回、そんな方に向けて、私の長所についてのアイデアを提示してみます。
というのも、私の仕事自体がマーケティングなので、こういう長所を見つけてアピールすること自体が本職だったりするからです。
今回の記事は、XEBECの意見というわけでなく、あくまで私個人の一意見として捉えて楽しんで下さい。

さて、この自分の長所が見つからない問題ですが、
まず、ほとんどの人には「絶対的な長所」なんて存在しないと思った方が良いと思っています。
というのも、長所というのは「他者ありきの相対的なもの」だからです。
自分が長所だと思っていることがあったとしても、自分よりも優れている集団の中にいるのであれば、それは長所とはなりえません。

例えば、私は英語に得意意識があってTOEICの点数も800点のスコアを持っているとします。
これは世間一般的にはかなり高得点であり上位層といえます。なので、自分の長所は英語力だと誇れることです。
しかし、XEBECには英語力の高いメンバーはたくさんいます。
その中だと、自分が長所だと思っていたTOEIC800点は長所にはなり得ません。
周りが900点以上の集団の中では、長所と思っていた英語力がむしろ短所にすらなり得ます。
つまり、長所とは、他者と比較してどうかという「相対的な優位性」のことをいうと思います。

「長所が見つからない…」と悩む人の多くは「自分の本当の長所は何だろう?」と自分探しの方向に悩んでしまっているのだと想像します。
しかし、長所とは他者と比較して在るべきものなので、そもそも「本当の長所」なんてものは存在しません。
そのため、自分探しはやり過ぎない方が良いと私は思います。

自分の長所を考える上で、むしろ積極的にやるべきは、自分探しではなく、対峙する相手や環境のことを知ることだと思います。
相手を自分と比較し、自分が優位に立てるポイントが見つかれば、それは長所となるからです。
たとえ、その長所と思うポイントが「でも、自分より優れている人が他にもたくさんいるしな…」と思う場合でも全く問題はありません。
その時、その場においては、それが自分の長所になります。
長所とは、このように相手や環境に合わせて、都度作り変えるものだと思っています。

人は様々な側面を持っています。
多面体の自分のどこにスポットライトを当てるかによって、大きく見え方が変わってきます。
このスポットライトの当て方こそが、長所の作り方だと思っています。

では、どうやって長所を作るべきか?
いたって簡単で、「〇〇が私の長所です」とひとつ絞って言い切ることだと思います。

・ひとつに絞って
・言い切る

このそれぞれがポイントだと思っています。
それぞれ解説していきます。

 

「ひとつに絞って」

長所をアピールする際には、基本的にひとつに絞ってアピールすべきだと思います。
なぜなら、人間は「単純明快な話」に説得力を感じることが分かっています。
このことは行動経済学の観点から、チップ・ハース氏が証明しています

逆に、2つ、3つとポイントを語り出せば出すほど、説得力が急に削がれてしまいます。
例えば、家電量販店で、色々な機能が付いた家電というのは説明コストが高く、たとえ高機能であっても、手に取りたくなくなり、売り上げが思うように伸びないケース等があります。

長所はたくさんあればあるほど良いものと考えがちですが、プレゼンテーションの場においては、たくさんの長所を謳うことで、むしろマイナスになることもありえるのです。
XEBECにおいても、以前は「バリ取り・研磨の自動化を実現」をスローガンに謳っていましたが、今は「バリ取りの常識を変える」となっている(バリ取りだけに絞っている)のも、こういう考えが背景にあります。

 

「言い切る」

人を動かすという観点において、言い切り表現がいかに強いか、ご存じでしょうか。
メディアで強い影響力を持つ人物は、言い切り表現を多用します。(ホリエモンやトランプ大統領を想像して下さい!)

もちろん、言い切り表現にはリスクが伴います。
言い切ったことを実証する証明が後に出来ないと、批判をもらうことになるからです。
今ではSNS上での炎上リスクも併せ持ちます。
ひどい場合には、悪評として永久にインターネット上に出回り続けることになります。

しかし、面接の場で考えるなら、自分の長所を言い切り表現を用いたところで、たとえそれが批判されようと、社会的リスクはほとんど無いと思います。
面接官には求職者個人情報の守秘義務があるのですから、炎上することはありえません。
何より、先の通り「絶対的な長所」なんてものは存在しないのですから、聞き手がそれを長所だと思えばそれは長所なのです。影響力ファーストでいきましょう。何も問題はありません。

そのため、自分の長所を表現するときは、慎重になりすぎるより、堂々と「私は〇〇が長所です」と自信を持って言い切った方が良いと思います。

自分探しをしすぎるのではなく、まずは相手や環境を見ること。
そして、自分が少しでも優れていると思える一点を、堂々と胸を張って「長所です」と主張してみるのはいかがでしょうか。
これが私の長所のつくり方への考え方です。
参考になったら嬉しいです。
自分に自信を持っていきましょう!

 

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