2021.06.02 砥粒入りナイロンブラシとXEBECブラシをバリ取り比較してみた

グローバルセールス&マーケティング部の山口です。
今回はXEBECブラシの特長である「高い研削力」について実験をしてみました。

ナイロンやワイヤーブラシで取り切れなかったバリは、面取りカッターなどを使って切削加工で取らなければならない…。

このように考えている方は多いのではないでしょうか。

実は当社のXEBECブラシは非常に高い研削力を持っており、
今までナイロンブラシやワイヤーブラシで取り切れなかったバリを取ることができます。

XEBECブラシは、セラミックファイバーを研磨材に用いているため、一般鉄はもちろん、SUSやチタンなど硬度の高い材料のバリもラクラク取り切ることが可能です。

具体的には、一般的なナイロンブラシの約60倍の研削力を持っています。

とはいえ、実際はどれくらい高い研削力なのか、イメージしづらいと思います。
そこで、今回は砥粒入りナイロンブラシとXEBECブラシを使って、実際にどれくらいのバリが取れるのか実験してみました。

今回の実験に使用したのは
XEBECブラシ 表面用 φ15の青色のブラシです。

↑A32-CB15M

XEBECブラシと一般的なナイロンブラシを、以下のワークのバリ取りに使ってみようと思います。

 

材質は一般鉄で、表面をフライス加工してあるワークです。
こういったワークを加工した際に、表面に出るバリに困っている方も多いのではないでしょうか。

拡大電子顕微鏡で観察してみると、こんなバリが様々な箇所に出ていました。

なかなか大きなバリですね。
それではまず、一般的な砥粒入りナイロンブラシにてトライしてみます。

・回転数:10000rpm
・送り速度:1500mm/min
この条件にていざトライ!

さて、バリはどうなったでしょうか?

微細なバリは取れているように見えますが、
右側面の大きなバリが残ってしまっていますね。

フライス加工によって出るバリは内側に返ってしまっているので、
柔軟性の高いナイロンブラシでは取り切ることが出来なかったようです。

 

それでは、つぎにXEBECブラシにてトライしてみました。

・回転数:4000rpm
・送り速度:1500mm/min
この条件でトライしてみました!

さて、バリはどうなったでしょうか?

しっかりとバリは取りきれています。

一方で、研削力が高すぎてエッジが少しダレてしまっていますね。
しかし、このエッジのダレは、回転数を落とすなど、加工条件を変更することで調整できますのでご安心ください。

他の部分のバリに対しても使用してみましたが、十分バリは取り切れているようです。

また、お気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、
ワーク表面に出ていたカッターマークも除去することが出来ています。

実は当社のブラシは研磨性能も高く、
・面粗度の向上
・カッターマーク、ミスマッチの除去
にも使用頂くことが可能です!

1度の加工でバリを取りつつ、ワーク表面の研磨も出来るというのが大きな強みです!

一般的なナイロンブラシと比較して、XEBECブラシは高い研削力を持っているというのが分かっていただけたかと思います。

切削加工で出た大きなバリの自動化はあきらめていたという皆様、
ぜひ一度当社のブラシを使ってみていただければと思います!

ブラシは無償にてデモ機のお貸出しを行っております。
使ってみたいという方は、ぜひ当社までご連絡ください。

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