2017.03.29 バリ取りの日

バリ取りの日とは

株式会社ジーベックテクノロジーは8月10日を「バリ取りの日」に制定いたしました。
バ(8)リ取(10)りから、8月10日としております。

バリ取り自動化100%実現への決意を新たにするとともに、
ユーザの皆様が、バリ取りの効率化・品質安定化を意識する日、
バリ取りに懸命に取り組まれている方への感謝の意を表す日としてまいります。

*日本記念日協会より認定

 

イベント実績

DMM.make AKIBAにて第1回バリ取りの日イベント開催

イベントのレポートをこちらに掲載しております。

 

バリ取り大学 皇居前キャンパスにて第2回バリ取りの日イベント開催

 

「バリ取りの日」のロゴについて

バリ取りと密接に関わる、表面仕上げで使用される▽記号をデザインに取り入れました。
8月10日の夏の季節感、バリ取りに懸命に取り組まれる方々の熱気をイメージして赤色にしました。

 

 

社長が語る!「バリ取りの日」制定について

バリ取りの日を制定するに至った経緯を、当社社長がブログで語っておりますので、
こちらのニュースページでも紹介させていただきます。

 

はじめに

このたび、日本記念日協会より認定を受け、
8月10日を「バリ取りの日」に制定致しましたことを
ご報告申し上げます。

当社はこれまで約10年、自社開発の工具で
バリ取り・研磨の自動化を推進して参りました。
その背景には、
大切だけれども単純作業になりがちな仕上げ工程を
自動化することにより、
人が、より創造性を発揮できるようにしたい
という思いがありました。
その思いは、世界中に広がり、現在、
当社の海外取引先は40カ国、
海外売上比率は70%にも上っております。

そのため、海外と国内の現場の違いを感じる機会も多くあります。
一番、思い知らされるのが、
日本の現場の、仕上げに対する感度の高さです。
日本の製造業がこだわり、且つ強みを持っている
仕上げ工程を効率化することが、
すなわち、日本の競争力を高めることにつながります。

 

バリ取りの日に対する反響

日本経済新聞に広告を掲載した際に、普段バリ取りに携わっていない方から
下記のような感想が寄せられました。

  • 家族がゴム製品のバリ取りを内職でやっているのを見たことがあり、親近感を覚えました。
  • バリ取りの日が自分と同じ誕生日だったので、興味が湧いた。
  • バリ取りの日バリって何だろうと思い、調べてみました。

 

バリ取り大学という活動

一方で、2014年より、バリに関する知識提供・感度の共有化を中立的な立場で推進する「バリ取り大学」事業を開始致しました。
→バリ取り大学のHPはこちら

開催回数は40回を超え、総勢1175人の方にご参加いただき、皆様のバリに対する関心の高さを改めて実感することができました。

内容についても、回を重ねるたびに改善や新たな要素を加え、知識供与をするセミナーだけでなく、自社のバリ問題に気づくワークショップや複数のバリ取りメーカーと連携した相談会、討論会など、ユーザーの立場に立って、バリ取り効率化を推進できる様々なことに取り組んで参りました。

これらの活動に、更なる推進力を加えるために、「バリ取りの日」を制定致しました。

 

バリ取りに光を当てる

バリ取りは、“くさいものに蓋をする”ような工程です。
みな、大事だとわかっているけれど、なるべく、見たくない、
やりたくない、、後回しにしてしまう。
「バリなきこと」という図面指示からもうかがえます。

そんな、みんなが嫌がる工程を引き受けて、日々地道にこつこつと
日本の製品の品質安定化・向上に貢献されている方々がいらっしゃいます。
そんな方々に、日ごろの感謝の意を表すと共に、改めて、
・ ご自身が、バリ取り効率化のために、どんなことができるのか、
・ 毎日バリに向き合っている方々の才能をもっと活かすために、どんなことができるのか、
を考えて頂く日にしたいと思っております。

バリ取りという工程に光を当てること。
それが、日本の製造業の競争力向上につながると強く信じております。

煩わしいと思うことも、妥協せずにやり続けられること自体が、
日本人の美徳であり、強みです。
自分たちの強みを認識し、それを愛し、活かす。
バリ取り・仕上げ分野は日本がリーダーになれる分野です。

そのためにも、まずは、日本市場において、
8月10日「バリ取りの日」に毎年イベントを行うことにより、
自分たちの強みを認識する文化を醸成したいと思っています。
そして、2020年のオリンピックの年に、
日本発で、最高品質の仕上げ文化を
世界へ向けて発信してゆきたいと考えおります。

 


補足資料

1.バリとは

バリとは、金属やプラスチック等素材を加工する際に出る、素材の出っ張りのことです。

バリが残っていると、部品を正確に組み付けることができず、期待する性能を発揮しなかったり、脱落して誤作動の原因になったりします。
そのため、バリはしっかり取らなければなりません。部品の設計図には、大抵「バリなきこと」と記載されております。

バリを取って、しっかり仕上げる工程は、製品の品質、企業の信頼性を左右する重要な工程です。
つまり、世界で信頼されるものづくりを推進する日本の製造業の価値を上げられる工程なのです。

 

2.従来のバリ

そんな重要な工程である、バリ取りですが、従来、人の手作業で対応することが常識化されておりました。

それは、前加工の工具の磨耗状態で、バリが変化したり、さまざまな場所に発生することから、人でないと対応できなかったからです。

一日中、顕微鏡を覗きながら、非常に繊細なバリ取りをしている方もいらっしゃいます。
何万回転も回るようなエア工具で火花を散らしながら、バリ取りをしている方もいらっしゃいます。

大事な工程ですが、どうしても負担の大きな単純作業になってしまうために、担当者のモチベーションが上がらないのが現実です。

残念ながらバリ取り作業を楽しいと思って取り組んでいる方にはお会いしたことがありません。
これは、日本だけではありません。世界中で同じことが起こっています。

 

3.ジーベックテクノロジーのバリ取り自動化への取り組み

ジーベックテクノロジーは、独自に開発したセラミックファイバー製の工具の特長を生かし、
2007年より、本格的に、バリ取りを工作機械やロボットで自動化しましょう、という啓蒙活動を行って参りました。

当社は、バリ取り工程を自動化することにより、作業者を単純作業から解放し、創造的で価値を生む仕事に従事してもらいたい。
仕事にやりがいを感じ、明るく前向きな人生を歩んでもらいたいと考えております。

今では、世界40カ国に展開し、世界の名だたる自動車関連メーカー以外にも、各分野の一流企業にご採用いただいております。

2014年からは、バリに関する知識やノウハウを提供する「バリ取り大学」という事業も開始しました。
セミナーや展示会での企画を通じて、幅広いユーザで、バリ取り効率化を推進できるようなサポートをしております。


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