2023.12.12 【産業界のアカデミー賞】Best of Industry Award 2023で「XEBECバリレス面取りカッター」がグランプリを獲得!

いつもジーベックテクノロジーをご愛顧頂いている皆様、大変嬉しいニュースです。
弊社製品の「XEBECバリレス面取りカッター」がドイツの”Best of Industry Award 2023″でグランプリを獲得いたしました!

提供:MM MaschinenMarkt社:https://www.maschinenmarkt.vogel.de/

“Best of Industry Award 2023″は、ドイツ産業界で権威ある専門誌(MM MaschinenMarkt)が主催している、最も優れたイノベーションを表彰するコンテストです。

今回、機械加工部門での受賞で、グランプリを頂きました。
機械加工部門でのグランプリは日本企業で初です。

*Die Gewinner des Best of Industry Award stehen fest! : https://www.maschinenmarkt.vogel.de/die-gewinner-des-best-of-industry-award-stehen-fest-a-7c5ea302e7c792abcb1e5d4ced2a8922/

グランプリを受賞した”XEBECバリレス面取りカッター”

自己否定の先に産み出したジーベックテクノロジーらしい面取り工具

私たちジーベックテクノロジーは、これまでバリ取り自動化を推進してきました。

代表的なものがXEBECブラシです。
セラミックファイバーを用いたこのブラシは、機械内でバリ取りと面粗度向上を同時に達成します。
それでいて管理しやすいという特徴も併せ持つため「バリ取りを自動化する」というテーマにとって最適な解決手段として、多くのユーザ様に選ばれてきました。
そこから、XEBECブラシは多くのラインナップを展開し、あらゆる産業のバリ問題を解決に導いています。

”バリレス面取り”というコンセプト

セラミックブラシによるエッジ処理は、切削加工と異なり2次バリを出さずにバリ取りを行うことが可能な点は大きなメリットです。
しかし、形式的なエッジである図面指示C面、R面にXEBECブラシは対応できず、このような場合は、図面指示をダレ領域指示に変更することにより、バリ取り自動化を実現しているのが現場の実態です。

この習慣的におこなわれているエッジの図面指示を、設計者と生産者が協議し、製品機能としても、管理、運用としても満足のいく、適切な指示へ見直すことができないか?
このような問いから「バリレス面取り」という本製品のコンセプトに辿り着きました。

 

自己否定と未来

私たちはこれまで数々のバリ取り自動化支援を行ってきましたが、理想から考えると「バリの発生しない切削加工」があるに越した事はありません。
私たちの提供してきたXEBECブラシは、バリ発生後にバリ取りを行うもので、理想と現実のギャップを埋める手段にすぎない存在です。

バリの発生しない切削工具が当たり前になることで、XEBECブラシが不要になってしまうのかもしれません。
しかし、私たちから自己否定をして新しい価値を世の中に届けていきたい。
現状に向き合い、これからもエッジ加工、バリ取り加工をより安定的に、効率的・効果的に、そして簡便におこなえるよう研究開発を進め、製造業へ貢献できるよう努めていきたい。
そんな想いを持って世に出したジーベックテクノロジーらしい工具。それが「XEBECバリレス面取りカッター」です。

 

XEBECバリレス面取りカッター

世界初のV字型切れ刃(特許取得済)で面取り時に二次バリを発生させず、面取り後のバリ取り工程を不要にする面取り工具です。

世界初のV字型切れ刃(特許取得済)を採用

世界初のV字型切れ刃で面取り時に2次バリを出さず、面取り後のバリ取り工程が不要

工具寿命は一般的な面取りカッターの約2倍

社内での実験結果では、一般的な面取り工具の2倍以上の工具寿命を記録

複数刃

4枚刃で高送りが可能になり加工時間の短縮に寄与

先端フラット形状

先端フラット形状で、機内計測結果と加工位置誤差の原因となる先端丸みやチッピングの影響を低減

難削材の面取りでも高速加工

XEBECバリレス面取りカッターは、SUS、チタン、インコネルなどの難削材で高速加工が可能です。
難削材の面取りでも返りバリが出にくく、長寿命なことがユーザ様に評価されています。

 

 
バリレス面取りカッターについて
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