XEBECフロートホルダー の使い方

取扱説明書ダウンロード(FH-ST12-SL10)
取扱説明書ダウンロード(FH-ST20-60, FH-ST20-100)

使用にあたって

対象ワーク形状
基本的には、XEBECブラシ 表面用で加工可能なワークに対応しております。
ただし、ブラシが落下してしまうような断続加工や、突起物がある場合はご使用いただけません。
効果的な使用方法

装着時は、工作物に対して横から進入することができないため、以下のような方法でご使用ください。

 

①工作物上部より、無回転でブラシを工作物に進入させてください。

②設定値まで切込み、ばねを収縮させてください。

③ばねが収縮した後、ブラシを回転させ、送りを開始してください。

④加工終点でブラシの回転および送りを停止させてください。

⑤ブラシを工作物上部へ戻してください。

FH-ST12-SL10

専用ブッシュ取付け

FH-ST12ーSL10はブッシュ未装着状態で、シャンク径φ10mmのS40M-SD10を取り付けることができます。
また、付属の専用ブッシュを取り付けることにより、シャンク径φ6mmのS06M・S15M-P、
Φ8mmのS25M・S40Mを装着できます。 

シャンク固定ねじ穴とブッシュの穴を合わせ、専用ブッシュを奥まで差し込み、シャンク固定ねじをセットしてください。

FH-ST12ーSL10 ばね交換方法

FH-ST12ーSL10は、加工品質に合わせてばねを交換し、切込み荷重を変えることができます。
購入時、ばねは標準荷重用が内蔵されています。

 

ばねの格納部位はφ10.5×25~19(6mm摺動)です。 
よって、ばねはφ10で、25mm~19mmの範囲で問題なく使用できるばねであれば、交換可能です。 

 

また、同梱されている高荷重用ばね(0.72~1.05kgf)よりさらに高荷重の、
最大荷重ばね(1.52~3.34kgf)の取り扱いもございます。お問い合わせください。

FH-ST12-SL10

1 C形止め輪2を外します。
*C形止め輸の取り外し、取り付けの際はスナップリングプライヤー軸用(C形止め輪サイズ20mm)をご使用ください。

2 鋼球押さえリングを外し、本体内に入っている鋼球を取り出します。(2箇所)。
*鋼球は小さく紛失しやすいため、取り外す時はご注意ください。

3 ツール保持部を本体より抜きとりばねを交換し、描動部(ツール保持部)に薄くグリスを塗り本体へ戻します。
*ツール保持部を本体に戻す際は、ツール保持部の舟形溝とフロートホルダー本体の鋼球用穴を合わせてください。
*又、ツール保持部表面及び舟形溝内にゴミ等の付着のないことを確認してください。
*当社推奨グリス:リチウム石けんグリス(NLGI番号2)
4 鋼球を入れ(2箇所) 、鋼球押さえリングを取り付け、C形止め輪2をC形止め輪2用溝にはめてください。
*鋼球は弊社指定のものを使用してください。指定以外のものを使用すると、動作不良、ツール破損の恐れがあり危険です。
 
5 ばね交換後ツール保持部底面を指で押し、ツール保持部が6mmスライドすることを確認してください。

FH-ST20

FH-ST20とφ60mmブラシの取り付け例
FH-ST20 専用ブッシュ取り付け

シャンク固定ねじ穴とブッシュの穴を合わせ、専用ブッシュを奥まで差し込み、シャンク固定ねじをセットしてください。

 

FH-ST20-60は、シャンク径φ12mmの「XEBECブラシ 表面用」Φ60mmを取りつけることができます。 
FH-ST20-100は、シャンク径φ16mmの「XEBECブラシ 表面用」Φ100mmを取りつけることができます。

FH-ST20 ばね圧調整方法

※購入時、ばね圧は最小に設定されています。

ばね圧最小時(購入時)

調整ねじ位置①は、荷重調整ねじ2を緩め、荷重調整ねじ1をエンドまで締め込んだ後、ねじ2を締め込みロックした位置になります。

ばね圧最大時
1 荷重調整ねじ1を緩めます。
2 荷重調整ねじ2を締めこみます。    
3 荷重調整ねじ1を締めこみます。 
FH-BT30・FH-BT40とφ25mmブラシの取り付け例

調整ねじ位置②は、荷重調整ねじ1を緩め、荷重調整ねじ2をエンドまで締め込んだ後、ねじ1を締め込みロックした位置です。

FH-BT30・FH-BT40のばね圧調整方法

*購入時、ばね圧は最小に設定されています。

1 先端側より、六角レンチ(3mm)で、ロックボルトをゆるめてください。

2 六角レンチ(5mm)で調整ボルトを移動させ、ばね圧を調整します。

ばね圧最小時(購入時)

調整ボルトを時計方向に締め切った状態がばね圧最小となります。出荷時はこのばね圧最小に
設定されています。

ばね圧最大時
調整ボルトを反時計方向に回すとばね圧が強くなります。時計方向に締め切った状態から、反時計回りに
6回転の位置がばね圧最大です。
 
6回転以上回されると、ばねが密着し、フロート機能が使えませんので、ご注意ください。


XEBECフロートホルダー

内蔵されたばねによって、荷重の安定性が向上
エッジ品質の安定化や切込み量の補正間隔延長に貢献

→XEBECフロートホルダー(ストレートシャンクタイプ)はこちら

→XEBECフロートホルダー(BTシャンクタイプ)はこちら



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