面取り加工をされている方で
「バリが発生しない面取りカッターがあれば…。」
と思っている方は、多いのではないでしょうか。
昨今「バリレス」というキーワードは見かけますが、
バリのない面取り加工を維持することは意外と難しく、
実用に至っていないケースも多いと聞きます。
そこで、私たちはこれまで取り組んできたバリ取り自動化の経験を基に
「バリの出ない面取りカッター」の開発も行っており、その試作品が出来上がりました。
今回は、この試作品を「試してみたい」というユーザー様を募集したく、ご連絡しました。
目次
このツールの想定効果としては以下です。
材料特性依存のバリへの効果
粘性の高い材料に効果を発揮します。
繊維入り複合材では、繊維もしっかり除去します。
軟化しやすい材料でも、圧縮バリをしっかり抑制します。
工具摩耗依存のバリへの効果
工具摩耗が進んでも、バリ抑制の効果は持続されます。
工程削減への効果
後工程や手作業の改善に役立ちます。
ワーク品質への効果
動作(バリ取り、工具交換、検査)の削減は、製品品質の維持や安定につながります。
コストへの効果
工具交換削減、後工程削減により、ダウンタイム削減、工具費削減となり、コスト改善となります。
下図が、今回の面取りカッターの試作品です。
実際に、被削材別に一般刃型と比べた効果を見てみると、以下のようになりました。
※比較写真は下図〇の部分を拡大したものです。
※一般刃型、新製品ともに、SUSを600m加工し、「摩耗させた工具」で面取りしたバリの様子です。
素材 | 一般刃型 | XEBEC新製品 | 加工者のコメント |
SUS404 | ![]() |
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爪で引っかかるようなバリはない。 工具交換延長できる。 |
CFRP | ![]() |
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剥離、繊維残りもなく、加工可能。 紙やすり処理なども不要。 |
アルミ | ![]() |
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爪で引っかかるようなバリはない。 ナイロンブラシも不要。 |
MCナイロン | ![]() |
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切れ味低下による毛羽立ちなども見受けられない。 |
布ベーク | ![]() |
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切れ味低下の影響もなく、布繊維もきれいに除去。 後処理不要。 |
PP | ![]() |
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切れ味低下による熱軟化などの影響もなく、きれいなエッジ。 |
教育の場で「面取り」は、エッジの「仕上げ」として教えられたと記憶しています。
しかし、実際のものづくりの現場においては、
多くの場合、面取り加工を行った後もブラシや紙やすりを用いて「バリ取り」を行っています。
教育と現場にはギャップがあります。
そのため、多くの新入社員は、心の中でこう思っているかもしれません。
「ワークの面取りって、エッジの仕上げとして入れてあるのに、さらにバリ取りなんてするんだ。」
「バリ取りは教わってきたけど、削りっぱなしのエッジのやすりがけだったような…。面取り加工の後に更に仕上げるためにバリ取りなんてあったっけ?」
*
面取りをしたって、バリは出る。
ものづくりの現場にとって、これは既に「常識」になってしまっています。
そして、それは、今日もどこかで見て見ぬふりをされ続けています。
バリ取りの常識を、一緒に変えませんか。
この試作品を「試してみたい!」というユーザー様を数社だけ募集します。
試していただけるユーザー様には、弊社がフルサポートで、導入支援いたします。
募集要項
・テスト前のヒアリングやテスト後のアンケートにお答えいただける方
(改善前、改善後の条件や効果などをお聞きします。)
改善が期待できる方
ⅰ 粘性の高い材料を加工している方
(ステンレス材・アルミ材・樹脂材)ⅱ 面取り後のバリで工具寿命を判断されている方
(バリが発生しない(小さい)ので寿命が延びる。)
ご興味がある方は、下記のフォームからご応募下さい。
サイズと本数に限りがあるので、フォームでご記入いただいた内容を基に、テストに合いそうなユーザー様を、先着順にてご案内することを考えています。
そのため、希望者全員には行き渡らない可能性がありますが、その点はご承知おき頂けますと幸いです。
※締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。