特許取得済のV字型切れ刃でバリを出さない面取りカッターです。
面取り後のバリ取り工程を不要にすることで、バリ取り工数削減、刃具費低減、加工時間短縮等を実現します。
面取りの上下のエッジに対し、切れ刃が面取り内側に向いており、素材の塑性流動を面取りの内側に向けることができるためです。
面取り合わせ径とは、V字型切れ刃の底部(切れ刃の向きが変わる部分)の工具径を指します。
この面取り合わせ径の位置と工作物の面取り中心位置を合わせて使うことにより、面取り時のバリを抑制します。
超微粒子超硬合金です。
樹脂やアルミニウム合金をはじめ、ステンレス鋼や合金鋼などの幅広い材質に対応可能です。
特にアルミニウム合金やステンレス鋼などの靭性の高い材料に高いバリ抑制効果が期待できます。
バリレス面取りカッターは、母材に一般的な超硬合金を使用しているため、バリ取りを行う被削材が超硬合金の硬度に近いほど注意が必要になります。
被削材の硬度がHRC45前後からは寿命が短くなる可能性があります。
MCナイロン、テフロン、CFRP等で効果を確認しています。
ワークや加工の状況によって一概には言えませんが、通常の直刃の面取りカッターと比較し、寿命が2倍程度になった事例があります。
当社では再研磨を実施しておりません。再研磨メーカーの設備によっては、対応できる可能性があります。
シャンク(φ6.0)の公差はh6(-0.008~0)です。
刃の先端角公差は45°±0.5°です。
PDFとSTEPファイルで提供しております。お問い合わせフォームからご依頼ください。
※CADデータ、dxfデータのご提供はしておりません。
購入可能です。
対応範囲は以下となります。下記以外の面取りサイズの加工をお考えの場合は、お問い合わせ下さい。
XC-C-03-○:C0.3~0.6
XC-C-06-○:C0.7~1.5
不良品と判断されるバリの大きさや面取り寸法の範囲は、ユーザ様ごと異なりますので、御社の判断基準を設けていただくことを推奨します。
バリレス効果を発揮するためには、面取り合わせ径(V字型切れ刃底部)に面取り中心を合わせる必要があります。
突き加工の場合、加工中に面取り中心が面取り合わせ径からずれるため、バリレス効果が低下し、2次バリが発生する可能性があります。
可能ですが、他の刃物同様、断続切削の場合寿命が短くなります。
使用は可能ですが、ワーク位置ずれによって変わる面取りサイズが、切れ刃の範囲内に収まっていることが必要です。
また、その面取りサイズ内に、面取り合わせ径(Φ4)の位置が入っていることでバリの抑制効果が出ますので、当てはまらない場合はバリ抑制効果が低下します。
0.09mm/tまではバリレス効果を確認していますが、切削痕(送り目)が大きくなります。
特に指定はありません。他の切削工具(ドリル、エンドミルなど)でお使いの切削油を使っていただければ問題ありません。
回転速度が上がらなければ、その比率で送り速度を下げ、1刃(1回転)あたりの送り速度をあわせてください。