
こんにちは、研究開発部の新井です。
今回は、「バドミントンラケット」と「磨き砥石」という一見関係なさそうなテーマから、
弊社の磨き砥石「XEBECマイスターフィニッシュ」に関するしなりの秘密について、解説していきます。
私は学生時代、バドミントン部に所属していました。
その当時、ラケットのしなり・ガットの張りの強さによって変わるシャトルのコントロールや、力強く打つ感覚の奥深さを肌で感じていました。
バドミントンでは、一般的に「プロは硬いラケット、硬く張ったガットを使う」と言われています。
実際その通りで、トップ選手ほど剛性の高いラケットを好みます。
理由は明快です。
■ 硬いラケットやガットはエネルギーの損失が少なく、スイングの力をシャトルに効率よく伝えられる。
■ 瞬間的な打球感(インパクト)が明瞭で、プロの高速なプレーにおいて反応時間を短縮できる。
つまり、プロは「力を最大限伝え、瞬間のフィードバックを正確に得る」ために硬さを求めるのです。
一方、磨きの世界では、弊社製品のユーザーである職人たちの多くが、しなりのない硬い砥石より、適度にしなる砥石、
つまり「XEBECマイスターフィニッシュ」(以下、マイスターフィニッシュ)を選びます。
マイスターフィニッシュは、砥粒ではなく独自のセラミックファイバーを研磨材として用いた砥石で、その強度と靭性と高さから、
研磨作業における適度なしなりを実現したセラミック砥石です。
ここで興味深い疑問が生まれます。
「バドミントンのプロが硬い道具を使うなら、職人も硬い砥石を使ったほうがプロ仕様なのでは?」
しかし、現実は逆です。
職人にとっては適度に“しなる”ことのほうが、むしろ精度と信頼性につながるのです。
この一見矛盾する現象には、2つの明確な理由があります。
■ バドミントン:プロは力を「最大限出力」したい。硬さがそれを助ける。
■ 磨き砥石:職人は力を「繊細に制御」したい。しなりが力を分散し、ムラのない接触を実現する。
硬い砥石は、圧力が一点に集中しやすく、引っかかりやすいという特性があります。
マイスターフィニッシュのように適度にしなる砥石は、手からの力を均等に逃がし、仕上がりを安定させます。
■ バドミントン:インパクトの瞬間に「感覚を受け取る」=受動的。
■ 磨き砥石:接触を感じながら「自ら動作を調整する」=能動的。
バドミントンは、一瞬の判断と反応速度が命。
そのため、感覚は瞬間的で鋭くあることが求められます。
一方、砥石は長時間にわたり、接触面の凹凸を感じ取りながら作業します。
そのためには、柔らかく繊細なフィードバックを可能にするしなりが必要なのです。
当社のマイスターフィニッシュは、まさにこのしなりを取り入れた砥石です。
■ 強すぎず、弱すぎず、ちょうどよい柔軟性。
■ 圧力を自然に分散し、面への追従性が高い。
このちょうどいいしなりが、職人の繊細な感覚にフィットし、より高い研磨精度と作業効率を実現しています。
ジーベックテクノロジーは、現場で本当に役立つ「感覚に寄り添う道具づくり」を追求し、
マイスターフィニッシュをはじめとするセラミック砥石を用いた各種ハンドツールを提供しています。
ちょうどいいしなりを活かした、精度と使いやすさを両立した砥石である「マイスターフィニッシュ」。
ぜひ一度、その手で体験してみてください!
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