閾(しきい)値を設定する

ブラシをどのように突出し動作させるかの閾値を設定します。

あらかじめ、工具がアプリに接続されていることを確認してください。

モードを選択する

生産方法や設備仕様にあわせて"標準モード"と"タイマーモード"のいずれかを選択します。初期設定は"標準モード"です。

標準モード:
マシニングセンタなど工具交換でバリ取りを行う場合に使用します。
工具を回転させてバリ取りを行った後、回転の停止に伴いブラシの突出し動作をします。

タイマーモード:
専用機などで工具交換を行わず、ブラシを常時回転させてバリ取りを行う場合に使用します。
最初の工具回転をきっかけにして、設定した時間毎にブラシの突出し動作をします。
ラジオボタンで"タイマーモード"を選択し、タイマーモードへ切り替えることを確認して[ はい ]をクリックしてください。
タイマーモードへ切り替わった後、タイマー設定値にブラシを突出す間隔秒を入力してください。


補正モデルを設定する
  1. [ 補正モデル選択 ]をクリックします。


  2. 補正モデルメニューをプルダウンします。


  3. プルダウンメニューから使用したい補正モデルを次の4つのなかから選択してください。


一定(Y=b):
線材長に関わらず、1回あたりの突出し量を一定に保つ汎用的な補正モデルです。
標準スリーブで実績のある加工条件で加工を継続し、突出し量調整に伴う手作業と生産の一時停止を省きたい場合に適しています。
線材長の変化に合わせてバリ取り具合を調整する場合は、他の補正モデルを使用してください。

係数の意味
Y=1回あたりの突出し量(mm)
b=1回あたりの突出し量(mm)

係数を決定する方法
標準スリーブと同様にテスト加工を4回繰り返し、1回あたりの摩耗を2~4回目の平均値から算出して係数bを決定します。
平均値を算出する際は、ブラシが新品時の摩耗は安定していないため1回目の数値を除外します。



1次曲線(Y=a*X±b):
線材長が短くなるのに伴い、1回あたりの突出し量を直線的に増加させる場合に使用します。
線材長の変化に応じた摩耗量の変化を1次曲線で近似できる場合や、摩耗量を1次曲線で近似できる線材長の範囲でブラシを使用する場合に適しています。
線材長の変化に対して1回の突出し量が曲線のように徐々に変化していく場合は、他の補正モデルを使用してください。

係数の意味
Y=1回あたりの突出し量(mm)
X=線材長(mm)
a=補正係数
b=補正係数

係数を決定する方法
新品のブラシでテスト加工を4回繰り返し、1回あたりの摩耗を2~4回目の平均値から、ブラシが新品時の摩耗量を算出します。
そして、寿命管理設定値として設定している線材長まで消耗した使用済ブラシの摩耗量も新品時と同様の方法で算出します。
計算式ソフトを使って、新品時の線材長の摩耗量と、寿命管理設定値の線材長の摩耗量の2点をプロットして近似曲線(線形近似)を描くことができます。



指数曲線(Y=a*e^(±b*X)):
累乗曲線(Y=a*X^(±b)):
線材長の変化に対して1回あたりの突出し量が変化して徐々に大きくなる場合に使用します。
曲線モデルは、一定モデルと一次直線モデルと比較して、突出し量の自動調整をブラシの摩耗特性に最も合わせることのできる補正モデルです。
線材長と摩耗を散布図でプロットしたとき、近似曲線のフィット率(適合率)が指数的なのか、累乗的なのか応じてモデルを選択します。

係数の意味
Y=1回あたりの突出し量(mm)
X=線材長(mm)
a=補正係数
b=補正係数


補正係数の設定

必要となる補正係数の項目は補正モデルによって以下のように異なります。
補正モデルを設定する


補正モデル 補正係数の項目
一定(Y=b) b
1次曲線(Y=a*X±b) a、b
指数曲線(Y=a*e^(±b*X)) a、b
累乗曲線(Y=a*X^(±b)) a、b


  1. 補正モデルに合わせて、補正係数1の必要な項目に半角数字で入力してください。入力後、コメント欄をクリックすることで補正係数の入力が確定します。
    下の図は、補正モデルが「一定(Y=b)」のときを示しています。 


  2. 必要に応じて補正係数1の用途などをコメント欄へ記入してください。
    未入力であっても動作に影響はしません。


  3. 加工箇所や加工面が複数あり、突出し量を補正係数1から変更したい場合は、補正係数2以降に手順1~2と同じように設定してください。
    補正係数は最大6つまで設定できます。
    補正係数2以降を設定した場合は、次のような順序でブラシは突出し動作をします。

    補正係数2まで設定した場合:
    補正係数1の値でブラシを突出し → 補正係数2の値でブラシを突出し → 補正係数1の値でブラシを突出し → 補正係数2の値でブラシを突出し → 同じように続く

    補正係数3まで設定した場合:
    補正係数1の値でブラシを突出し → 補正係数2の値でブラシを突出し → 補正係数3の値でブラシを突出し → 補正係数1の値でブラシを突出し → 同じように続く