うまく使えないとき(標準型のみ)
本製品使用によるバリ取りがうまく行かなかい場合は、下記を参照してください。
バリが取れなかったら
対象のバリサイズ、推奨の切込量でもバリが取れなかった場合は、下記3点をご確認ください。
▮ 回転速度
回転速度を上限まで上げてください。
▮ ブラシの回転方向
横バリに対しては、(ブラシ先端部がバリを起こす)アップカットを推奨しています。
▮ ブラシの色(研削力)
研削力は、A32(青)>A21(白)>A11(赤)>A13(ピンク)です。
材質やバリのサイズから、ブラシの色が適切かご確認ください。
エッジがダレすぎたら
ブラシがエッジをこするような加工をしますので、エッジをダラすことなく(ピン角)でバリを取ることができません。
エッジのダレは下記方法にて改善できる場合があります。
▮ 送り速度を上げる
ダレを抑えたい場合は、バリが取れる範囲で送り速度を1000mm/minずつ上げてください。
送り速度を上げることで、サイクルタイム短縮も可能です。
▮ 回転速度を下げる
バリが取れる範囲で、回転速度を10~20%ずつ下げてください。
▮ ブラシの色(研削力)を変える
バリ取り後のエッジ品質は、A13(ピンク)>A11(赤)>A21(白)>A32(青)です。
ブラシの色を変えることでエッジのダレが改善する可能性があります。
加工面が荒れてしまったら
面の仕上がりは下記方法にて改善できる場合があります。
▮ ブラシの色(研削力)を変える
表面の仕上がりは、A13(ピンク)>A11(赤)>A21(白)>A32(青)です。
材質や目標面粗度から、ブラシの色が適切かご確認ください。
面粗度を向上させたい
面の仕上がりは下記方法にて改善できる場合があります。
▮ ブラシの色(研削力)を変える
到達面粗度は、A13(ピンク)>A11(赤)>A21(白)>A32(青)です。
材質や目標面粗度から、ブラシの色が適切かご確認ください。
▮ 湿式加工を行う
乾式、湿式(油性、水溶性共に可)のどちらでも加工できますが、湿式加工の方が面粗度向上に効果があります。
▮ パス回数を増やす
同じサイクルタイム内で比べた場合、面粗度を向上させるには送り速度を下げるよりパス回数を増やすことが効果的です。
ツールの寿命を延ばしたい
対象のバリサイズに使用してもツールの寿命が短い場合は、下記方法にて改善できる場合があります。
▮ 送り速度を上げる
サイクルタイムを重視するのであれば、バリが取れる範囲で送り速度を1000mm/minずつ上げてください。
▮ 回転速度を下げる
バリが取れる範囲で、回転速度を10~20%ずつ下げてください。
参考寿命
下記は、記載されている各条件下での使用ツールの寿命例を示すものです。
被削材 | アルミダイキャスト |
前加工 | フェイスミル加工 |
バリ根元厚み | 0.1mm |
バリ取りの加工長 | 1000mm/個 |
使用ツール | A11-CB25M |
回転速度 | 4000min-1 |
送り速度 | 2400mm/min |
切込み量 | 1.0mm |
使用線材長 | 75mmのうち50mm |
寿命 | 10km 10000個(10km÷1000mm) |
被削材 | S45C |
前加工 | エンドミル加工 |
バリ根元厚み | 0.1mm |
バリ取りの加工長 | 200mm/個 |
使用ツール | A21-CB25M |
回転速度 | 4000min-1 |
送り速度 | 2000mm/min |
切込み量 | 0.5mm |
使用線材長 | 75mmのうち50mm |
寿命 | 3km 15000個(3km÷200mm) |
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ツール寿命は対象材質、加工条件により大きく異なります。上記数値はあくまで目安であり、ツール寿命を保証するものではございません。 |